子育てベスト100

教育や子育てについては、日々めまぐるしく新たな書籍が発売されますね。

資格がなくても多少の教師経験や子育て経験があれば「体験談」として誰でも出版できてしまうので、良書に巡り合うことはなかなか難しいのですが、久しぶりに「これは!」と思う書籍に出会いました。

子育ての中で、「なぜその能力が必要なのか」「どうやってその能力を伸ばすのか」を、エビデンスと共に、実践例として100例紹介されている良書です。

「子育てベスト100 最先端の新常識×子どもに一番大事なことが1冊で全部丸わかり」

子育てベスト100の概要

本書では、これからの時代を生きるのに必要な力として

  • コミュニケーション力
  • 思考力
  • 自己肯定感
  • 創造力
  • 学力
  • 体力

の6つを挙げています。

「筋力」が無いよ!

というところが多少のツッコミどころですが、これら6つの能力を高める為に、「効果的なほめ方・しかり方は?」や、「家のあちこちに本を置く」といった実践例を挙げられています。

自己肯定感の中では、「レジリエンスを鍛える」という近年の重要キーワードも書かれており(注:レジリエンス=心の復元力、逆境や困難に直面しても適応したり立ち向かえる心の力)、レジリエンスを鍛えるための具体的な方法として

「自分を肯定する言葉を考える」
I am マッスル

「できることを考える」
I can マッスル

「環境に気付く」
I have マッスル

「好きなことを思い出す」
I like マッスル

と、「今の自分の強み、今の自分が恵まれていること」を整理する方法を紹介されています。

これら100項目を実践することで、認知能力も、非認知能力も、どちらもたくましい子に育つことは間違いない、と思える書籍でした。

主に3歳~小学校6年生程度を対象に書かれていますが、項目によっては、0歳からでも、中学生からでも、十分に活用できる内容です。

教職者・保護者、どちらにもおすすめできる本です。

「子育てベスト100 最先端の新常識×子どもに一番大事なことが1冊で全部丸わかり」