睡眠の質を上げる

人間が健康で豊かな人生を送るために必要な4要素は、「睡眠・運動・瞑想・野菜」です。

この4大要素は天地がひっくり返っても変わりません。

今回は睡運瞑菜のうち、睡眠についての豆知識を紹介しましょう。

幼保経営冊子の遊育より、睡眠研究の専門家、江戸川大学教授の福田一彦先生の言葉をお借りします。

週末寝だめはNG

睡眠は24時間のリズムの中で行われる活動です。

人間の身体は一定のリズム(生活習慣)で行われるからこそ、平常運転ができます。

週末に昼まで寝ていたり、長い昼寝をすることは、睡眠のリズムが崩れ、かえって不健康になります。

睡眠のリズムが不定期な生活を送っている人は、癌の発生率が男性で3倍、女性で1.5倍高くなる、という研究データもあるそうです。

「週末は寝だめしない」「就寝・起床のリズムは一定に」が良い睡眠の第一歩ですね。

夜のリビングが明るいのは注意

「日本のリビングは明るすぎる」と福田先生は言います。

確かに、日本の一般的な家庭では昼光色や昼白色という白い電気が使われていることが多いですね。

私も、「電気は明るくてナンボだ!」と昼白色をガンガンにつける派でした。

しかし、夜のリビングが明る過ぎることが、夜の睡眠に悪影響を与えているそうです。

パソコンやスマートフォンなどが「ブルーライトが悪い」というのはすでに有名になっていますが、実は住宅照明にもブルーライトがたくさん入っています。

リビングの照明からブルーライトが反射して目に入ることにより睡眠の質が悪化する、ということですね。

改善方法としては、「リビングは昼光色や昼白色などの白い電気ではなく、電球色のオレンジ色の電気にする」「明るさを必要最低限に落とす」のが健康的な過ごし方になります。

乳幼児の午睡の照明は関係ない

ちなみに、夜のリビングが明るいのは注意、というのを見て、乳幼児の午睡のときの照明を落とさねば、と思ったかもしれませんが、「子どもの午睡については、照明の心配は無用」と福田先生は言います。

午睡が必要な年齢の子どもは「下手に真っ暗にしてしまうと24時間の睡眠覚醒リズムを崩してしまう」「明るくても寝てしまうくらいでちょうどいい」とのこと。子どもの午睡に照明の色や明るさに注意する必要はありません。

朝に日光を浴びることが大事

朝に日光を浴びることで、生体リズムが正しく働きます。

朝といっても、9時や10時ではダメで、明け方のような早い時間が特に有効です。

朝起きたらまずは朝日を浴びましょう。

遮光カーテンなどで朝日が完全に入らず、9時、10時と過ぎてしまうと、生体リズムが狂ってしまいますので、注意が必要です。

まとめ:質の良い睡眠で健康になろう

人間が健康で豊かな人生を送るために必要な4要素は、「睡眠・運動・瞑想・野菜」です。

質の良い睡眠が健康で豊かな人生を作ります。

本稿があなたの睡眠の質向上に役立てば嬉しいです。