どうして勉強しないといけないの?

「どうして勉強しないといけないの?」

子どもの頃、そう考えたことはありませんか?

今、子どもから、そのような質問されたらどのように答えますか?

20年前のバブル崩壊前なら「良い大学に入って、良い会社に入るため。それが幸せな人生を送る方法だから」と答えた人が多かったかもしれません。

しかし、今では大企業でも倒産・リストラが当たり前にあり、そのような法則も崩れつつあり、「なんのために勉強するのか」という一律の答えは難しいところです。

学生時代の勉強は、読み書きそろばん(四則演算)程度は、子どもながらに、どのように役立つかすぐに理解し、勉強する意味を実感できましたが、それ以上の勉強は「こんなもの勉強して、いつ・どんな役に立つのか?」と疑問に感じる教科や内容も確かに多かったですよね。

しかし、社会に出て、様々な場面に遭遇したり、自分の好きなことを深堀していくうちに、学生時代に無意味だと思っていた勉強が役立つ時がやってくることが少なくありません。

ですから、もし、我が子から「どうして勉強しないといけないの?」と聞かれたら、私は、「大きく2つあるよ。1つは、教養として。大人になって色々な人と接する中で、文学・歴史・美術・音楽といったもので関係が深まることがあって、その為には勉強が必要だよ。もう1つは、自分の好きなことを極める為。自分が好きなことを深堀りしたくなった時、学校の勉強は必ずその土台になるよ。」と答えます。

ただ、このような意味・意義・目的とは別に、根源的に「学ぶ楽しさを知ってほしい」という思いがありますね。

「知らなかったことを知る楽しさや喜び」は、人間ならではの高次な欲求だと思うからです。

あなたなら、子どもから「どうして勉強しないといけないの?」と聞かれたらどのように答えますか?

関連図書です。

池上彰氏「なんのために学ぶのか」