お金に色はない

山口県阿武町にて、463世帯に各10万円の給付のところ、誤って1世帯に4630万円が誤支給されてしまった問題。

 

当の24歳の男性は、「警察の聴取や裁判にも応じるが、お金は返せません」と述べ、返金の意思はないようです。

 

では、この24歳の男性は、この4630万円の大金を有効に活用し、幸せになることはできるのでしょうか?

 

お金に色はない。しかし、その過程に意味はある

「お金に色はない」と言います。

 

コロナ禍の中で全国民に10万円が支給されましたが、給付で得た10万円も、労働で得た10万円も、ギャンブルで勝った10万円も、10万円というお金であることには変わりがありません。

 

給付金や、ギャンブルで得たお金について、「あぶく銭だからパーっと使う」という考えも良く聞きますが、10万円を一度手にすれば、お金に色はないのです。

 

 

貯金についても同じですね。

 

毎月コツコツと節約を続けて貯めた100万円も、宝くじが当たった100万円も、同じ100万円であることに変わりありません。

 

そして、車を購入する為に貯めたつもりの100万円であっても、気分が変わって旅行に使っても、家のリフォームに使っても問題ありません。お金に色はないのです。

 

 

しかし、現実には、過程に意味があります。

 

特に貯金については、分かりやすいですね。

 

宝くじで得た100万円と、コツコツと労働と倹約で貯めた100万円。手にした時の重さ(感じ方)は異なりますね。

 

そして、「〇〇を買いたい」「〇〇をやりたい」と明確な目的や目標をもって貯めた貯金は、使われるときの満足度も大きなものでしょう。

 

 

お金に色はありません。しかし、そのお金を手にするための過程には、間違いなく意味はあるのです。

 

 

かの男性は幸せになれるのか

宝くじで数億円が当たった人が、数年後に不幸な境遇に陥っている、というのは良く聞く話です。

宝くじの高額当選者に渡される「その日から読む本」

 

当選金の分配で家族や親戚で争いになってしまったり、どこからか情報を嗅ぎつけた怪しい営業マンに、不要な不動産や金融商品をすすめられてしまって、大金を失ってしまうことが多いようですね。

 

お金を失うだけでなく、家族や親戚を含めた人間関係にもヒビが入ったり、人間不信になってしまうことも少なくないようです。

 

幸運に恵まれて大金を手にすることができたのに、不幸な状況に陥ってしまうというのは皮肉な話です。

 

その要因は様々あると思いますが、一つには「その人の器を超えた大金を急に手にしてしまったから」ということも言えるでしょう。

 

 

大型バイクや、大型トラックを運転するには、それ相応の過程や訓練が必要なように、

 

数億円という大金を有効に幸せに使うには、それ相応の人の器がなければ扱うのは難しい、ということですね。

 

 

さて、かの男性は、突然降って沸いた4630万円という大金を、有効に幸せに使うことができるのでしょうか。

 

その結果は、この男性の器の大きさに収束していくのでしょう。

 

まとめ:お金に色はないが、過程には意味がある。

お金に色はありません。

 

しかし、その過程には大きな意味があります。

 

努力や苦労をしながら、お金と人の器を共に大きくしていくのが、人生の王道と言えるでしょう。