過去オール善

船井総研創業者の故船井幸雄さんの言葉は染みるものがあります。

その中でも特に私の好きな言葉が「過去オール善」です。

過去を捉えなおすキーワードでありつつ、これから起こる苦労・苦難・トラブル・不運に対し、自分を奮い立たせてくれる未来の為のキーワードでもあります。

 

過去オール善(過去の捉え方)

あなたには、

・人には言えない過去

・思い出したくもない苦労

・「なんで私にこんなことが」と思う不運な出来事

はありますか?

 

1つもない、という方は稀でしょう。

 

私にも黒歴史やツライ過去がたくさんあります。

笑い話もあれば、20年以上たった今でも睡眠中にうなされて目が覚めてしまうようなトラウマ体験もあります。

もちろん、仕事上の苦労やトラブルもたくさんあります。

 

できれば、そんな苦労・苦難・トラブル・不運の無い人生を歩みたかったですが、人生はそう甘くはありませんね。

多くの場合、そのような過去は、自身の頭(記憶・感情)の中で、悪かった出来事=悪として処理されます。

 

しかし、「過去オール善」の考えでは、

どのような過去も全て善(良かった・必要だった)と考えます。

 

例えば、運転中にうっかり車の側面を壁に擦ってしまって修理代が30万円にもなってしまった。

「なんてツイてないんだ。」

と思いますよね。

しかし、翌日からは運転は慎重になることでしょう。

もしも、壁に擦っていなかった未来の場合、運転に油断が生まれて、もっと大きな事故を起こしてしまっていたかもしれない。

そう捉えれば、壁に擦ってしまった過去は、善なのです。

 

 

例えば、普段は寝坊なんてしない自分が、大事なイベントの日に、寝坊してしまった。

もちろん、当日の対応や寝坊再発防止策は必要ですが、もしかしたら、今日寝坊してしまったのは

・寝坊せずに時間通り向かっていたら事件や事故にあっていたかもしれない

・疲れがたまっていて、身体に異変が起きている→病院に行けという合図かもしれない

と、必要な寝坊だったかもしれないのです。

 

 

もちろん、そのように簡単に割り切れる災難ばかりではないと思います。

しかし、それでも、どんな苦労・苦難・トラブル・不運も、「それらは必要な出来事だった」=過去オール善で捉えることで、気持ちはぐっと軽くなります。

 

 

これが

「過去オール善」

の意味です。

 

過去オール善(未来の捉え方)

そして、過去オール善を応用すると、これから起こる苦難や不運も同じことが言えます。

「過去オール善」ということは、これから起こる悪いことも、更にその先の未来から見れば、必要な良いことだという解釈ができます。

すると、今目の前で悪いことが起こった時にも、「なぜ私ばっかりこんな苦労や不運が起こるのか?」と否定的に捉えてしまいがちなところを、「これはこの先の未来のために必要な苦労・不運なんだ」と思えます。

やや宗教臭い話ですが、人間は同じ出来事が起こっても「どう捉えるか?」で肉体的にも精神的にも大きな変化があります。

どうせなら、未来がより良くなるような解釈を、自分で腹落ちさせたいですね。

 

まとめ

今回は、船井幸雄さんの名言から「過去オール善」を紹介しました。

過去を捉えなおし、未来に勇気を与えてくれる、私の好きな言葉です。