過去に「プロ野球が面白い!」の記事を書きました。
前回の記事で注目した選手と、最終盤の結果について、総括してみましょう。
佐々木朗希(ささきろうき)選手
1人目は、我らが千葉ロッテマリーンズ所属の佐々木投手です。
佐々木選手については、過去にもこのブログで取り上げました。
日本プロ野球新記録 13者連続奪三振。
日本プロ野球タイ記録 1試合最多19奪三振。
そして、打者の一人も出塁させない「完全試合」を28年ぶりに達成しました(史上最年少)。
シーズン中盤には、対戦相手の対策もあったのか、完全試合のような一方的な展開は少なくなりましたが、後半にかけて、再度力強い投球が見られました。
2022年のシーズンをまとめると、20登板・9勝4敗・投球回数129回・防御率2.02と、惜しくも2桁勝利には届きませんでしたが、チームの柱となる選手に育ったことは間違いない結果でした。
意見が分かれるのは登板回数・登板間隔ですね。
3年目のピッチャーで20登板・129回は、これまでであれば「過保護」と言われてもおかしくない控えめな登板回数・登板間隔です。
しかし、これまでには、「期待の新星」として注目を集め、早くから(若くから)30登板・200投球回近くを投げたことによって、故障してきた選手たちも数多くいます。
それを踏まえると、怪我のリスクを考え、ゆっくりと未来のスター選手を育成する、という視点では、これからの選手起用・育成のスタンダードになるかもしれません。
来年以降の佐々木選手の活躍によって、それらの答えが出てくるでしょう。
佐々木選手のこれからの活躍に期待ですね!
村上宗隆(むらかみむねたか)選手
春から夏にかけて、日本プロ野球全体で「投手」の好記録が続きました。
先述の佐々木投手を筆頭に、複数のチームで、「ノーヒットノーラン達成」「完全試合未遂」が続き、今年は投手が好調で打者が不調な「投高打低」の年、とも言われていました。
そのように「投手」に注目が集まる中、「打者」として日本記録を更新したのがヤクルト村上宗隆選手です。
シーズン中盤で、日本記録を超える5打席連続ホームランを達成。
その村上選手の勢いはシーズン終盤まで留まらず、9月13日には王貞治選手に並ぶシーズン55ホームランを記録。
村上選手の勢いとファンの熱狂はピークに達しました。
そして、どこまで記録を伸ばすか、誰もが期待していましたが、55本目以降、ホームランが全く打てない不調が続きました。
そして、55本目から15試合61打席ぶりに、ついに記念すべき56本目のホームラン達成。
日本野球界単独2位の記録を残しました。
2022年シーズンは終わってみれば、56ホームラン・134打点・打率3割1分8厘と、打者の主要3部門で1位となり、これは史上最年少22歳での三冠王の記録達成となりました。
村上選手の来年の活躍に期待ですね!
大谷翔平(おおたにしょうへい)選手
最後の3人目は大谷選手です。
大谷選手を知らない人はいないでしょう。
昨年、二刀流が大成し、投手としても打者としても大活躍をしました。現地でもMVPとして表彰され、日本でも「二刀流/ショータイム」が流行語大賞に選ばれました。
その大谷選手。
2021年シーズンはホームラン競争に躍り出るほどのパワーバッターの印象が強かったですが、2022年シーズンは、投手としての安定感が上がり、投打いずれも一流の仕上がりを見せました。
その結果として、「打者として30本塁打・投手として2桁勝利」というベーブ・ルース以来104年ぶりの快挙を達成しました。
野球という1つのスポーツとはいえ「打つ」と「投げる」は全く異なる特性・練習・筋力・体の使い方が必要ですが、どちらも超一流のレベルの活躍をする大谷選手を見ていると、神々しさすら感じてしまいます。
その大谷選手が2022年シーズン最終試合に達成したのが、打者として規定打席・投手として規定投球回の達成です。
最終戦直前試合には、打者として出場中に、ピッチャーとしての生命線である「右腕」にデッドボールがあたってしまい、最終試合の登板が心配されましたが、それを跳ねのけて、最終試合に投手として登板し、規定投球回数を達成しました。
打者・投手、いずれもの規定回達成は、MLBが1903年に始まった以降、初めてのことです。
投手や打者としての能力や努力はもちろん、体力・ケガ・病気、様々なリスクや運を乗り越えての達成です。
大谷選手おめでとうございます!
来年には、また私たちを驚かせてくれる活躍を期待しています。
まとめ:日本人・若い人の活躍が嬉しい
ネガティブなニュースが多い中、今年は、プロ野球&MLBで様々な記録が生まれ、本当に目が離せない1年になりました。
日本人、特に若い世代が活躍し、過去の偉人たちの記録を超えていく。嬉しいことですね。
人類が成長していることと、若い世代がしっかりと育っていることの証だと感じます。
「今年のプロ野球は最後まで目が離せない!」と気持ちが高まるのと同時に、野球だけでなく、様々な業界で若い世代が活躍し明るい社会になることを願うマッチョな園長です。