前回は暗めの話題だったので、今回は明るい話題でいきましょう。
松山英樹選手。日本人初・アジア人初のマスターズ優勝。
とてもめでたい事です。
松山選手の努力は並大抵のことではなかったことでしょう。
しかし、松山選手の努力だけでは達成できなかったことでしょう。
では、何が、松山選手のマスターズ優勝という偉大な成果に繋がったのか?
マスターズ優勝への道は、過去から現在に繋がっていたのです。
マスターズで優勝する為には?
あなたは、ゴルフをやりますか?
ゴルフが上手になる為には、どんな道のりが必要でしょうか?
まずは、クラブの握り方や振り方を教えてもらう必要がありますね。
その上で、安定したフォームや、より良いフォームを作り上げていく練習・努力があります。
ホールでの実践や対戦においても同様です。
このシーンでは玉のどこを叩くようにクラブを振るのか、どのような軌道を狙うべきなのか。
誰からも何も教わらずに、自力だけで行う人は間違いなくいないでしょう。
まずはセオリーを教えてもらう必要があります。
その上で、様々な練習や経験を積んで、自分なりの狙うべき戦略が見えてきますね。
しかし、これでは接待ゴルフで勝つことはできても、マスターズで優勝することはできません。
マスターズで優勝する為には、米国での気候や文化の違いを知ったり、プロ中のプロだけ依頼するような超一流のチーム(テクニカルコーチ・メンタルコーチ・マッサージ・栄養管理など)を組む必要があります。
しかし、「クラブの握り方」を教えてくれるコーチは、近くのゴルフ練習場にいけば見つかりますが、「マスターズで優勝する為の情報」や「プロ中のプロだけが依頼する人的ネットワーク」は、一朝一夕で手に入る物ではありません。
では、その経験や情報は誰が持っているのか?
それは、過去、マスターズに参加し、敗れていった先人たち(片山晋呉氏、尾崎将司氏、中嶋常幸氏ら)が、「マスターズのトップ選手たちはこうしているぞ」「マスターズで勝つためには・・・・が必要だぞ」という貴重な知見・経験・体験・情報の積み重ねなのです。
松山選手のマスターズ優勝は、松山選手の努力だけでなく、松山選手の現在のチームメンバーの力だけでもなく、過去の日本人ゴルファーの歴史の成果なのです。
だから解説の中嶋氏(過去にマスターズに出場)らは、優勝した松山選手を見ながら自分のことのように涙した訳ですね。
道は続いていく。未来へも。
松山選手の優勝は、過去のたくさんの先輩たちが作ってくれた「道」を進み、そして、その「道」を伸ばした成果でした。
しかし、この道はここで行き止まりではありません。
松山選手が作った道を見て、「僕も大きくなったら松山選手のようにマスターズで優勝するんだ!」と思ったちびっこゴルファーは少なくないことでしょう。
そして、松山選手は、「マスターズで優勝」という知見・経験もたくさん持ち帰ってくれるはずです。
松山選手が伸ばした「道」には、まだ先があるのです。
私たちも、道の上を歩き、道を作っている
過去のたくさんの先輩たちが作ってくれた「道」を歩いているのは、プロゴルファーだけではありません。
私たちも、過去の先輩たちが作ってくれた「道」を歩かせてもらっています。
それは、あなたの5年先輩の人が作ってくれた「道」であり、あなたの20年先輩が作ってくれた「道」であり、あなたの職場を作った人の「道」だったりします。
エンゼルグループで言えば、先代の市川由貴子氏や、創設者の市川藤蔵氏はもちろんですが、教職員一人ひとりの考えや努力の結果が、今の園になっている、という「道」ですね。
そう思うと、やはりこの「道」というのは重みがありますね。
そして、同時にこの「道」を伸ばしていくのが私たちです。
グループ代表はもちろん、教職員一人一人が、この「道」を伸ばしていく役割を担っています。
難しく考える必要はありません。
今求められている役割を、しっかりと果たしていくこと。
それが新しい「道」を伸ばし、固めていくことです。
共にがんばりましょうね。