仕事をしていれば、「思ったように部下が動いてくれない」「上司が私の意見を聞いてくれない」ということは少なからずありますよね。
どうすれば人の心を動かせる話ができるのでしょうか?
「あなたの話に心が動かされた」と思ってもらう3つの要素を紹介します。
古代ギシシャの哲学者アリストテレスのおしえ
古代ギリシャの哲学者アリストテレスは、「人の心を動かすには、次の3つの要素が大切だ」と言いました。
それが、
- エトス(信頼)
- パトス(情熱)
- ロゴス(論理)
です。
エトス(信頼・倫理・道徳観)
エトスとは、信頼や倫理、道徳観といったものを指します。
これは、「服装などの外見的な第一印象」「表情や姿勢」といった外的な要因と、「プロフィールや実績」といった経歴、そして、「道徳的に正しそうか」といった倫理的な感性を含みます。
「人は見た目が9割」といった書籍も流行ったように、どんなに中身がしっかりしていても、信頼できそうな見た目というのもやっぱり大切なんです。
パトス(情熱・共感)
パトスとは、情熱や共感です。
話し方や文脈に本気の熱意を感じるか?が重要です。
他にも共通点を感じるか?という点も重要です。出身地や趣味や病歴など、「あ、私と同じだ」と感じる要素があると、人の心はぐっと近くなり話に共感しやすくなります。
ロゴス(論理・理論)
ロゴスとは、論理・理論です。
話の内容が分かりやすい論理展開をしているか?論理的に整合性がとれているか?というのも重要です。
見た目がしっかりしていて、どんなに熱意があっても、言ってることが支離滅裂では話にならないですからね。
まとめ
アリストテレスの人の心を動かす3つの要素「エトス・パトス・ロゴス」は現代でも通用する3つの視点です。
誰かを説得したい時や、話を聞いてもらいたいと思った時には、この3つを意識して準備しましょう。