先日、経営者の集まりにて、講演依頼をいただき、「子育てと部下育成に共通する10のこと」をテーマに、1時間ほどお話をさせていただきました。
今回はそのうち3つについて、少しご紹介したいと思います。
1.ほめる
子育ても、部下育成も、一丁目一番地は「ほめる」です。
デール・カーネギーの歴史的名著「人を動かす」でも、「ほめる」が一番最初に書かれています。
ほめるコツは、
・すぐにほめる
・「能力」「結果」ではなく、「努力」をほめる
・他人と比べてではなく、過去と比べてほめる
の3つになります。
部下ががんばったとき、子どもががんばったときは、間髪入れずに、努力と成長を心からほめてあげましょう。
2.しかる
ほめるだけで育ててあげたいですが、悪いことをしたときには、部下であっても、子どもであっても、しかることは必要です。
しかる際に気を付けることは、
・できるだけ2人の場所でしかる
・人格を否定しない
・具体的に理由を伝える
の3つになります。
しかる際に気を付けるべきことは「行為を注意する」ことにフォーカスし、尊厳を傷つけないことです。
人格を攻撃することは、子どもであれば自己肯定感を奪い、部下であればやる気を奪い、また時に恨まれます。
3.やる気を生み出す
部下が活き活きとやる気にあふれている職場には活気が生まれます。
我が子が活き活きと何かに夢中になっていたら、子育ての99%は成功と言ってもいいでしょう。
やる気を生み出すコツは、
・やらせるのではなく、一緒にがんばる存在を示すこと
・最初に小さな成功体験を与えること
・自分で選ばせる
の3つになります。
「宿題やりなさい!」ではなく、一緒に勉強を見てあげたり、自分も隣で勉強する姿を見せる。
いきなり難しい分厚いドリルを渡すのではなく、まずは簡単で薄いドリルを1冊終わらせて達成感を味わう。
『それは上手くいかない気がする・・・』と思っても、一旦は本人の選択を尊重してみる。
そのような日々の取り組みで、やる気や行動力が育っていきます。
まとめ:
部下を育てるのも、子どもを育てるのも、重要なポイントは共通しています。
最後に、上記のようなテクニックもさることながら、最も大切なことは、いずれも「愛情をもって接する」ことですね。
ぜひ、部下育成と子育てに実践してみてください。