千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手が、歴史に残る偉業を達成しました。
2022年4月10日。
日本プロ野球新記録 13者連続奪三振。
日本プロ野球タイ記録 1試合最多19奪三振。
そして、打者の一人も出塁させない「完全試合」を28年ぶりに達成しました(史上最年少)。
後の、4月17日にも1回から8回まで一人も出塁させない「完全試合未遂」となりました(体調を考慮して交代)。
この佐々木選手の有名なエピソードと言えば、賛否両論分かれた高校3年生の出場回避です。
甲子園出場を賭けた県大会準決勝は、佐々木投手の見事なピッチングでチームは完封勝利。
チームはついに決勝戦。
佐々木投手が投げれば、守りに不安はありません。
そのような中で、当時の高校、國保陽平監督が「故障予防の為」という理由で、佐々木投手を出場させませんでした。
控え投手陣ががんばりましたが、チームは2-12と大敗し35年ぶりの甲子園出場を逃しました。
翌日、高校には「なぜ投げさせなかったのか」と苦情の電話が殺到したそうですが、監督は「佐々木選手は、世界の野球の歴史を変えるかもしれない。だからこそ、壊さずに次のステージへつなげなければならない」と語ったと言います。
そして、時は流れて、佐々木選手は、我らが千葉ロッテマリーンズに入団が決定します。
「令和の怪物」とも言われる佐々木投手のプロとしての活躍を、ファンとしても1日も早く見たいところでしたが、プロ入り1年目の2020年は、佐々木投手の成長段階の身体の負担を考慮し、監督の判断により登板させませんでした。
そして、プロ入り2年目の2021年になり、ついに初登板。
シーズン後半に向かって才能を遺憾なく発揮させ、今回の偉業へと繋がっています。
さて、佐々木選手の活躍に胸が躍ってしまったところですが、今回、私が伝えたかったことは
この「令和の怪物」とも言われる選手を、どちらの監督も、焦らず慌てず、大切に育てていることです。
「目先の一勝」「目先の記録」ではなく、佐々木選手が、将来にわたって世界で活躍し、野球の歴史を変える選手になることを辛抱強く後押ししています。
これには、どこか、子育てに通じるものを感じてしまいますね。
どの子にも、キラリと光る長所や個性が必ずある。
それが早く目立つ子もいれば、時間のかかる子もいる。
「目先の良い子像」「目先の親のエゴ」によって、その子の本来の長所・個性を潰してしまわないように、気をつけなければならないですね。
そして、私たち教育者は、
「ここで預かる全ての子どもたちを、未来の宝として大切に育て、持てる才能をしっかりと伸ばして次のステージにつなげる役割と責任がある。」
そのように感じさせてくれる、佐々木投手の成長と活躍でした。
次に佐々木投手がZOZOで投げる時には、生で見たい!園長です。