私たち幼稚園や保育園は、文部科学省や厚生労働省が定めた
- 幼稚園→幼稚園教育要領
- 保育園→保育所保育指針
- 幼保連携型認定こども園→幼保連携型認定こども園教育・保育要領
これらの法令にのっとって教育・保育を実践しています。
これらの教育要領・保育指針はおよそ10年ごとに見直されています。
直近では平成29年に改訂され、その中で良く取り上げられるようになったのは「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」です。
その10の姿とは
- 健康な心と体
- 自立心
- 協同性
- 道徳性・規範意識の芽生え
- 社会生活との関わり
- 思考力の芽生え
- 自然との関わり・生命尊重
- 数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚
- 言葉による伝え合い
- 豊かな感性と表現
になります。
「幼児期の終わりまで」、というのは、つまり、「小学校に入学するときにどんな姿になっていて欲しいか」ということですね。
この10の姿についてのそれぞれの考察は、また改めてやっていこうと思いますが、今回はこの10の姿よりも更に根幹である、「育みたい3つの資質・能力」に注目したいと思います。
その3つの資質とは、
- 豊かな体験を通じて、感じたり、気付いたり、分かったり、できるようになったりする「知識及び技能の基礎」
- 気付いたことや、できるようになったことなどを使い、考えたり、試したり、工夫したり、表現したりする「思考力、判断力、表現力等の基礎」
- 心情、意欲、態度が育つ中で、よりよい生活を営もうとする「学びに向かう力、人間性等」
の3点です。
なぜこの3つの資質・能力に注目するかというと、この3つの資質・能力は「乳幼児期から高等学校(学習指導要領)まで統一されている」からです。
上記の1・2・3は、高等学校学習指導要領の中にも「~の基礎」という言葉が無くなる程度でほぼ同じ文言で構成されています。
幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿と共に、この3つの資質・能力の育みを根幹とした視点をもって、日々の教育・保育に取り組んでいきましょう。