ほうれん草のおひたしが重要です。
と言っても、栄養の話ではありません。
職場における人間関係の話です。
職場におけるほうれんそう
仕事における「ほうれんそう」はすっかり定番になりましたね。
報連相。
報告・連絡・相談ですね。
こちらは、主に部下から上司に行うべき内容です。
業務の進捗やトラブルを報告する。
自分の状況を連絡する。
業務における疑問点やトラブルの解決法について相談する。
仕事を行う上で、特に部下が上司に対して忘れずに行っていくべき内容が報連相となります。
職場におけるおひたし
最近では、部下が上司に行う報連相に対して、上司が意識すべき「おひたし」が重要ワードになりました。
怒らない・否定しない
おひたしのおは、怒らない。
なぜ怒らないのが重要なのかと言えば、「今どきの若者は怒ったらやめてしまうから」と、若者側の責任と考えたら、むしろ老害と言われてしまいます。
現在の組織論では「心理的安全性の高い職場が、高いパフォーマンスを発揮する」という考えが主流になっています。
怒るというのは、恐怖を与える行為で、心理的安全性を大きく下げる行為です。
怒ることが結果的に、職場のパフォーマンスを下げるから、怒るのは良くない。
これが現代の組織論における合理的な考え方です。
そして、おひたしのひは、否定しない、です。
部下の意見や案、ましてや人格を否定することは、心理的安全性を大きく下げる行為です。
「色々な考え・案を否定せず、一度は受け入れる」ことで、部下の心理的安全性を高める効果があります。
助ける・指示する(支持する)
おひたしのたは、助ける、です。
20年ほど前、OJTという言葉が流行りました。
On the Job Trainingの略で、職場の実践の中で、知識や技術を習得していくことです。
しかし、OJTとは名ばかりで、現場にぶっこんで放置、も散見されました。
2020年代では、それは許されないですね。
おひたしのたは、助ける。
おひたしのしは、指示する。
上司は部下に適切な指示を与え、困っていれば助ける役割が望まれています。
ほうれん草のおひたしで、円滑な職場づくりを
部下は、上司に的確な「ほうれんそう」を行う。
上司は、部下に「おひたし」を意識して育成する。
令和時代の職場の人間関係として、一つの理想的なモデルと言えます。