マスク生活の今こそ、口腔ケアを!

コロナ生活が始まり、早1年。

自宅以外では、ほぼマスクをつけっぱなしの生活が続いていますね。

歯学博士の江口先生は「マスク生活の今こそ、口内環境に気を付けるべき。」と訴えています。

毎日のマスクで口内環境がピンチ

毎日のマスク生活で、私たちの口内環境と健康は悪化傾向にあります。

鼻呼吸がしにくいので口呼吸になりがち

マスクをしていると、鼻呼吸がしづらい為、口呼吸になってしまうことがあります。

鼻呼吸であれば、鼻の粘膜や鼻水で防がれていた細菌やウイルスが、口呼吸の場合には、直接体内に入り込み風邪をひきやすくなります。

鼻呼吸が習慣になっていない大人よりも子どもの方が多くなりがちなこと。そして、マスクのせいで口呼吸になってしまっていることに大人が気付きにくいのが怖いところです。

しかも、マスクを外した時にも口呼吸が習慣になってしまうと、口の中が乾燥し、歯の再石灰化が妨げられ、虫歯になりやすい環境になります。

表情を出しにくいので免疫力が落ちる

マスクをつけていると、口を大きく開けた笑顔をしづらくなりましたね。

笑顔には免疫力を高める「ナチュラルキラー細胞」を増加させる働きがあります。これは「笑っているか・いないか」が重要なので、気持ちでは同じように楽しい気持ちや嬉しい気持ちでも、マスクによって笑いの表情が制限されてしまっていると、ナチュラルキラー細胞の増加は抑えられてしまいます。

 

乾燥予防と口内環境を整えよう

丁寧な歯磨きは当然のこと、口内環境を整えるテクニックを紹介しましょう。

マスクを外して口を閉じて鼻呼吸

自宅などではマスクを外した時には、意識して鼻呼吸をしましょう。

特に子どもは、鼻呼吸をしているか、口呼吸をしているか、確認してあげましょう。

鼻呼吸が苦手な子は、疾患の恐れがあります。医師に相談しましょう。

こまめな水分補給

空気が乾燥しがちな季節は、こまめに水分補給して、口内の潤いも維持しましょう。

ジュースやスポーツドリンクではなく、糖分を含まない、水・お茶がベストです。

唾液を増やす舌まわし運動

口を閉じて、口の中で舌を大きく数回回します。

舌を動かすことで唾液がジワっと出てきます。

乾燥予防の他、口腔機能の改善につながります。

 

まとめ:歯は健康と幸福に直結

口腔ケアは、歯だけでなく、身体全体の健康に直結しています。

そして、健康は幸福に直結しています。

マスク生活の今こそ、口腔ケアをしっかりと行っていきましょう。

口呼吸していないか、自分と子どもを確認してみましょうね!

参考
今回の記事はAERAwithKids2020年冬号より歯学博士江口康久万先生の記事を参考に書かせていただきました