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子どもの食事の好き嫌いを解決する
子どもの食事に関連して、「好き嫌いが多いのですが、どうすればいいですか?」という質問は多いですね。
先日、エンゼルガーデン幼稚園のサポートディにて、講演を行いましたが、そのような質問もいくつも上がりました。
当日、突発的な回答をしましたが、その後も考えた結果、私なりにいくつかの解決法が思いつきましたので、このブログにまとめておきましょう。
栄養を摂りたいのか。苦手を克服したいのか。
食事の好き嫌いがあるのは、なぜ良くないのでしょうか。
一番は「バランスの良い栄養を摂取した方が、健康や成長に良いから。」というのが大きいでしょう。
他に、「苦手なものに挑戦する」「苦手なものを克服する」という心の成長を願う一面もあるかもしれませんね。
何のために「好き嫌いを減らしたい」と思うかによって、解決のアプローチも変わってくるというのが私の結論です。
ちなみに、大人の都合である「好き嫌いが多いと、しつけの出来ていない子だと思われるから」というのは、今回おいておきましょう。
栄養を摂りたい
「好き嫌いを減らしたいのは、バランスの良い栄養を摂取して健康的な成長を願っているから」というのであれば、「栄養が摂れれば解決」ということになります。
栄養を摂る為のアプローチは次の2点ですね。
細かく刻んで混ぜる
細かく刻んで、ハンバーグなり、スパゲティの具なりに、混ぜてしまう。
これで栄養として摂ることが可能です。
他の食材から同様の栄養を摂る
「その食材からしか摂れない栄養」というのは少ないです。
青魚に含まれるEPA・DHAは非常に健康的で摂取することが望ましいです。
しかし、EPA・DHAは青魚にしか含まれていない訳ではありません。
卵にはEPAが含まれていますし、豚肉にはDHAが含まれています。
苦手な食材で摂れていない栄養素があれば、他の食材から代替することは可能です。
苦手な食材に含まれている主な栄養素を調べて、その栄養素が含まれる他の食材を探すのは、インターネットを使えば、今の時代なら簡単に解決できますね。
苦手を克服したい
「好き嫌いを減らしたいのは、苦手なものに挑戦する心や、苦手なものを克服する体験を通じた心の成長なんだ」というのであれば、上記2つとは異なるアプローチが必要だと考えます。
苦手を克服する方法は次の2点ですね。
説得する
「なぜこれを食べた方が良いのか、理屈で説得する」という方法です。
子どもも3歳も過ぎれば、「これは食べた方が体に良い」という話は伝わってきますね。
5歳にもなれば「なぜこれは食べた方が良いのか」「これを食べるとどんな効果があるのか」も理解できますね。
親子のコミュニケーションを高める機会と思って、子ども自身が「これは食べた方が良いのか」とどうすれば納得するか、親が挑戦する良い機会です。
あえて食べさせない(苦手意識を定着させない)
苦手な食材があるときに、一番良くないと思うのは、その食材を嫌がった時に、「あなたは本当に〇〇が嫌いだからね~」と親が口にしてしまうことです。
これは、子どもの苦手意識を、より強固にしてしまう呪いの言葉ですね。
そのくらいなら、いっそ最初から「食べさせない」「テーブルに出さない」方が良いです。
子どもも、家庭の調理から給食の調理に変わったり、年をとって舌が変われば、自然に食べる機会があるかもしれません。
それまでに「私は〇〇が苦手」という強烈な苦手意識を持つくらいなら、「食べたことがなかった」「最近食べてなかったけど、どんな味だっけ」というくらいの方がマシですね。
苦手な食材はあえて出さない。その分の栄養は他の食材で摂らせる。これで解決です。
まとめ
以上、子どもの好き嫌いを解決する方法をまとめてみました。
我が子はピーマンが苦手なようですが、「ピーマン嫌いだよね」と言ったりすることなく、あえて出さずに、他の野菜はバランス良く食べているので、それで良しとしています。