くるか!?メタバースの時代!

メタバースを知っていますか?

昨年後半より、IT業界・エンタメ業界を中心に「メタバース」がトレンドワードになっています。

将来、「2021年がメタバース元年だった!」と言われる可能性があります。

今回は、現在最もホットなワード、メタバースを紹介します。

メタバースとは?

メタバースとは、PCやスマートフォン上に作られた仮想空間世界のことです。

KDDIが提供しているバーチャル渋谷

メタバースの世界の中では、自分自身はアバター(キャラクター)を操作し、服を着替えて外見をオシャレにしたり、買い物に出かけたり、コンサートに参加したり、仕事をして報酬を得たり、まるで現実世界と同じように活動をすることができます。

 

メタバースの世界観を分かりやすく感じ取りたいなら、映画「レディ・プレイヤー1」が最も分かりやすいと思います。

映画として、リアルと仮想空間内のギャップを大きく設定していますが、このような世界はもうそこまで来ているのです。

 

メタバースの歴史

2000年前後から常時接続のインターネットが普及し、インターネットで接続された世界の中でコミュニケーションを楽しむ遊びが活発化されました。

 

2006年には、メタバースの元祖ともいえる「Second Life」(セカンドライフ)が誕生し、仮想世界ブームが起こりました。

メタバースの元祖。Second Life。

ただし、3Dの仮想空間を表現するのは当時のPCスペックでは難しく、参加できる人は限られたため、一時的なブームで沈下してしまいました。残念ながらSecond Lifeは、時代を先取りしすぎていたとも言えます。

 

その後、PCスペックの向上や、高性能なスマートフォンの普及によって、リアルな3D世界に誰もが手軽に参加できるようになり、メタバースというジャンルとして確立するようになりました。

 

そして昨年2021年にSNS大手のFacebook社が「これからはメタバースの時代だから、社名をFacebookからMetaに変えるわ!」と言い、社名をFacebookからMetaに変更したことで、IT業界・エンタメ業界が一斉にメタバースに舵を切るようになりました。

2021年10月にFacebookからMetaに社名変更した

 

 

Second Lifeの時代と異なり、現代はPCスペックが向上し、高性能スマートフォンが安価で購入でき、VRゴーグルの普及、暗号資産(仮想通貨)の普及などによって、仮想空間での活動の下地が整ってきたことで、いよいよメタバースの時代がやってくる、と言われています。

VRゴーグルの普及でメタバースに没入しやすくなった

メタバースのビジネス面

現在、様々な企業が、メタバースに参入しています。

 

先述したKDDIは、バーチャル渋谷を提供しています。

 

ファッション大手のBEAMSは、メタバース内でのアバターや洋服を販売しています。

BEAMSはメタバースに早期に参入

 

スポーツメーカーのNIKEは、2021年12月にメタバース内での人気シューズメーカー「RTFKT」を買収しました。

RTFKTのスニーカーは、メタバース内では、絶対的な人気を誇り、一足10万円を超える物も珍しくありません。

*念のためですが、仮想空間の中のスニーカーです。現実で履くことはできません。

RTFKTのスニーカーの一例

 

また、メタバース内の人気の土地が、数百万円~数億円で売買される例も少なくありません。

メタバースが定着・人気化し、「〇〇前で集合!」と定番の土地になった場合の広告効果は計り知れないので、人気になりそうな土地は早めに買っておく、という企業は少なくないのです。

 

先進的な企業は、すでにメタバースの中で戦っているのです。

 

メタバース、園長は流行ると思う?

Clubhouseの予想は当たった(?)

2021年2月17日に、Clubhouse(クラブハウス)とは?今話題の音声SNS「Clubhouse」について解説と考察の記事を執筆しました。

Clubhouse(クラブハウス)とは?今話題の音声SNS「Clubhouse」について解説と考察

当時、招待制で一部のユーザーの間では、盛り上がりまくっていましたが、当時の記事内で私は

「発信側も受信側もそこまで暇じゃない」というのが私の直観です。

現状の使われ方では、定番のSNSとして定着することは厳しいと予想します。

と予想しました。

 

1年たった今、Clubhouseは当時よりもむしろ下火になっている為、現在のところ私の予想は当たったと言えるでしょう。

 

くるか?メタバースの時代!?

では、メタバースは流行るか?と聞かれれば、私の答えは「まだ早い」でしょう。

 

VRゴーグルや仮想通貨(暗号資産)の普及など、Second Lifeの時代よりも下地が整ってきたとは言え、一般庶民が手を出すにはまだハードルが高いです。直近2~3年で「一般ユーザーまで巻き込んで大流行」ということはないと考えます。

 

しかしながら、いずれの日にか、メタバースは私たちの日常活動の中に当たり前のように使われる日が来ることも間違いないでしょう。

 

その時、「2021年がメタバース元年だった」と言われる可能性は十分にあるでしょう。